深夜特急に乗ってきた

先日、9月1日から運行を開始した小田急箱根高速バス深夜特急便に乗車してきました。乗ったのは17便。
営業時間の伸びた案内所に22時半を回ってから行くと、中の人が暇そうにしておりました。この後の便は運賃が3000円ということなどひと通りの注意を聞き、発券してもらった席は一番前。嫌な予感しかしません。

深夜特急御殿場駅と表示を出したバスが乗り場に着き中の人が数名見守る中で乗車。うん恥ずかしい。

どうも発券状況から貸切確定のようでした。最終便は23時時点で空。中の人が話しているのを聞いていると大方の予想通り、平日は乗らないあろうから週末メインでとのこと。そのうち週末のみ運行になってしまうのかなとも思う。

定刻になり私を乗せたバスは乗り場を離れる。ひと通りの案内が流れ、深夜の都内を進んでいく。池尻大橋での飛び込みなどもちろんなくこのまま貸切で高速へ。高速は松田から先の右ルート閉鎖のためその区間は混んでいたけど順調そのもの。御殿場駅には定刻より少し早く到着。このあとタクシーで帰宅。

余談だけど、案内放送は深夜特急用に新規に録ったものを用意している。そして座席管理は小田急電鉄のシステムでは管理されていない。多分羽田線とかと一緒。

正直いつも使ってる路線なので乗車記みたいなのはあまり書くことがない。




御殿場への深夜便、利用者は確実にいると思うけれど、運行開始直後ということもあり認知不足か。深夜便が認知されれば遅くまで都内にいるという需要が大きくなるかなと思う。今回は珍しく新聞広告に時刻表が入ってきたので、本気のダイヤ改正ということはわかったけど、一般への認知度はどうなんだろうか。

乗ってみて気づいたけど、3000円の価値が乏しい。今までは新幹線+車を使うしかなかったことを考えると価格設定は悪くないんだけど。私自身間に合うならば通常運賃の便を選ぶ。時間差が35分で運賃倍額、正直あまり有り難みがない。これは23:30発の深夜特急19便だと多少違ってくるだろうけど。
そして前にも書いたけど運賃制度も気になる。割引できませんでもいいけど、往復券の帰り便未指定で御殿場から来た客を取り込みづらい制度はどうなんだろう。3000円との差額を払うようにするか、できれば1500円の深夜便利用券の発行、普通運賃は3000円で、往復券だと総額2950円とかの制度にして欲しいところ。他社の制度を見ると仕方ないかとも思うけれど。
あと運用の都合とはいえ2本はやっぱり多いかな。これは今後定着すればそこそこ乗ると思うけど。





深夜運賃の価値について気になったので、通常運賃の便と深夜運賃の便の時間差と運賃差額を調べてみた。

新宿御殿場 35分 +1370〜1460円
新宿河口湖 60分 +500〜850円
新宿佐野 61分 +1100円
東京水戸 60分 +920円
東京つくば 50分 +850円
東京鹿島 50分 +1220円
品川木更津 25分 +1200〜1300

こうして調べると、ここにないものも含め時間差は60分程度差額は500〜1000円程度の路線がが多い。こう見ると本当に条件が悪い…。
深夜特急(17便)の新宿発車時刻があと30分遅ければ、イメージは全然違う気がする。実際にそうすると最終便の発車時刻が日をまたぐので、別の問題があるけど。